ご挨拶

私は、和歌山生まれの大阪育ちですが、中学高校は奈良の東大寺学園で学び、その後京都大学に進学しました。

帰国子女でありましたため、医学生の頃より、北米での外科トレーニングに関心がありました。アメリカ合衆国一流施設での3年間のトレーニングにより呼吸器外科の基礎を身につけた後、日本の肺移植の第一人者である伊達洋至先生に応用力を鍛えていただきました。

今度は、自分が学んだ財産を、次世代に還元するために奈良県立医科大学に赴任させて頂きました。

奈良県立医科大学が担う診療・研究・教育の何れの面においても、時代の要請は常に変化しますが、大切なものは変わりません。

変化するものとしては医局のあり方、トレーニングのあり方、研究の方法論など枚挙に暇はありません。

大切なことは変化することを厭わずに、チームの一人一人が幸せになれるよう、より良い方向を常に模索することだと思います。

特に医局については既存のイメージに囚われることなく、志を共有する仲間と学び合いながら進化していきたいと存じます。